小玉の祭壇優良知識Diary

仏教の各宗派による葬儀のマナー

2019年03月26日
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世界には多種多様な宗教が存在します。世界三大宗教と呼ばれる仏教、キリスト教、イスラム教、その他にも無数の宗教があります。普段の生活の中では特に意識しないものですが、葬儀の場となれば話は違います。宗教と葬儀のマナーには密接な関係があります。

今回は世界三大宗教の中でも仏教、その宗派によって異なる葬儀のマナーを調べることにします。特に違いがあるのは焼香の回数です。多くは1?3回ですが、天台宗に関しては特に定めがありません。臨済宗、曹洞宗も回数にこだわりません。

真言宗、日蓮宗は通常3回、浄土宗も特に定めはありませんが3回が一般的です。上記の宗派は焼香の際、香を額に戴きますが、この後に紹介する浄土真宗は他と少し異なります。まず、浄土真宗では香を額に戴くこと、つまり香をつまんだ後、目の高さまで捧げることはしません。香をつまんだ後はそのまま香炉の中央へ落とし、合掌します。また、浄土真宗の中でも焼香の回数が異なり、西の本願寺派では1回、東の大谷派では2回とされています。このように、焼香に関することだけでも様々な違いがあります。しかし回数はあくまで形式的なことで、会葬者が多い時や混雑している時など、状況によっては1回でよいこともあります。